私たちは、他の戦略コンサルティングファームと同じように、ロジカルな課題解決のアプローチを採っています。課題を解決するためにはそこにかかわる様々な立場の方に「一体」になっていただくことが大切です。成功体験の異なる多様な方々が参加されている場合にも、どの方も同じ様に理解し実践できうる、そして結果から学習して進化させることができる戦略シナリオを作る必要があります。その際、論理的で明快なプロセスは非常に有効です。

では、論理的なプロセスを採れば、課題は解決できるのかと言えばそうではありません。ロジックによって展開される「抽象」の思考空間だけでは、課題の解決のための本質的なアイデアにはなかなかたどりつかない。ですから私たちは、論理的なプロセスをベースにしながらも、生活者や、お店、工場といった「具体」を直観で捉えることを常に心がけています。

「抽象」と「具体」の二つの思考空間の間を「行ったり来たり」する。論理的な積み上げによって議論を進める裏側で、その論理を具体に落とし込んでみて、それを利用する顧客や提供する自社の姿を洞察する。そうした抽象と具体を行き来する課題解決プロセスによって、より効率の良い戦略シナリオをつくることができると私たちは考えています。

図1:課題解決のプロセス

このプロセスの中で、特に重要となるのが、初期仮説を構築するところです。この部分で、多くのクライアント様は、それまで優秀な企業様でいらっしゃるほど、ともすればそれまでの「常識」、たとえば、外部・内部環境の認識のモデルや、過去の「勝ちパターン」といったものに無意識にしばられていて、なかなかその「外」を発想することが難しいものです。ですから、「発想の空間」を広げるために、その課題に応じたフレームワークを使います。たとえばマッキンゼーが開発した「7つの戦略的自由度」のフレームワークもその一つです。

図2:7つの戦略的自由度

こうしたフレームワークを使うことで、まずは「常識」からジャンプし、離れることが重要だと私たちは考えます。最初にジャンプしたよりも先に行くことはできないわけですから、まずは、「ありえない」「妄想だ」といわれるところまでジャンプする。その上で、その「妄想」を、先に述べた「課題解決のプロセス」に基づいて、顧客セグメントのニーズや、自社資源と照らし合わせながら、実現性の高い戦略シナリオに落とし込んでいくことによって「筋のよい仮説」を導き出していきます。