
【未来を見通す新たな視点】「電通未来曼荼羅2026」未来探索セッションレポート
2026年4月16日、電通コンサルティングは電通、電通デジタル、電通総研、電通東日本、電通マクロミルインサイトと共同で「電通未来曼荼羅2026」を新たに提供することを発表しました。この発表に合わせ、電通本社ビルにて「電通グループが見る、72の未来 電通未来曼荼羅2026を活用した未来探索セッション~あなたの企業のビジネスチャンスがきっと見つかる150分~」を開催しました。今回はその概要をご紹介します。
※本記事は2026年5月18日に電通本社ビルで実施したセミナーの内容をもとに作成しています。
「電通未来曼荼羅ワークショップ」がAI時代のビジネスチャンスを模索する場へと進化
例年開催し好評を博している未来曼荼羅を活用したワークショップ。今年は想定を上回るスピードで進むAIの浸透も踏まえて2035年を読み解いたツールとしてアップデートした「電通未来曼荼羅2026」を活用し、「AI時代のビジネスチャンスを模索する未来探索セッション」として開催しました。
未来に向けた探索手法の紹介に加え、さまざまな業界の方々と未来に向けた革新的なアイデアを共有し、新たなビジネスチャンスを見つける機会として約30名の方に参加いただきました。

AI時代に、自社の「意思」「価値観」をもって「未来に向けて何をすべきか」を議論する
AIの活用が普及したことで一度に多くの情報が得られ、それらに基づく仮説を素早く導出できるようになりましたが、一方で「意思」「価値観」の視点が薄いまま膨大な情報が並列にアウトプットされることによって、企業や事業担当者にとって「自分たちが何をすべきか」の判断が難しくなっています。
未来曼荼羅を導入することで、電通グループの専門家が持ち寄った「よりよい社会をつくるための視点」を刺激材料として活用でき、「企業として自分たちは何を大事にするべきか」という議論が広がりやすくなります。参加者の方々には、ワークショップを通じてその効果を体験していただきました。
また同時に、ワークショップの工程においてはAIを活用して画像を生成したり、電通が提供するサービス、未来の生活者像を具体化できる「電通 未来人ジェネレーター」を活用し、「AI未来人」と対話をするプロセスを組み込むなど、AIを積極的に取り入れたプログラム構成としました。
プログラム前半:未来曼荼羅とその活用について
未来についての捉え方 ——未来は予測するものではなく、つくるもの
イベントの冒頭で、未来についての捉え方をレクチャー形式でお話ししました。
未来には今の当たり前とは違う新しい当たり前があり、その多くは事業会社が生み出すもの、という前提のもと、未来をつくっていくためのヒントとして未来曼荼羅を活用してもらいたいというメッセージが発信され、「未来における変化とチャンス 5Topics」として、人口・まち・社会・技術の4つの観点を軸に選定した5つのテーマから、未来をつくるためのヒントをご紹介しました。

電通未来曼荼羅2026のご紹介 ——未来への仮説を量産し、事業機会への視野を広げる「キックオフツール」として
「電通未来曼荼羅」の開発背景、ツールとしての特徴に加え、実際のプロジェクト現場での活用事例について紹介が行われました。
最新版となる「電通未来曼荼羅2026」は、2035年までに想定される社会変化や潮流を整理した中期未来予測ツールです。昨年版から9つのトレンドテーマを刷新、「AI産業革命時代のキャリア戦略」「農業の”複合産業化”と拡大可能性」などの新テーマを含む、全72テーマで構成されています。未来社会に関する各界有識者、事業構想の実務家30人規模で、のべ1000時間を超えるリサーチ・編集を経て多角的な視点で作成されているため、社会変化の兆しを360°見渡すことができます。
また、未来曼荼羅を活用したワークショップの特徴として、第三者をファシリテーターとして入れることでプロジェクトメンバーが対等な立場で対話することが可能になる「デートカウンター効果」や、検討工程のスピードアップ、参加されるクライアント企業からは社員が日々の業務で自ら課題を見つけられるようになった、などの成果が報告されていることを紹介しました。
開発に携わった国内電通グループ各社の事例も紹介され、参加者の皆さまが熱心に耳を傾けていました。

プログラム後半:未来曼荼羅を活用したワークセッション

未来曼荼羅を活用したプチワークでアイスブレイク
まずはワークセッション本編の前に、「未来のニュース見出しを考えよう」をお題に、頭の体操として自由に発想を広げました。
皆さまからさまざまなアイデアが出て、時間が足りないくらい盛り上がりました。

電通未来曼荼羅を活用した未来探索セッション
続いてワークショップ本編に移りました。
今年は、特定の業界や題材を限定せず、「未来曼荼羅を活用して未来仮説を発想し、そこから自社が今から取り組むべきことを考える」をテーマに、各参加者が自身のビジネスに引き寄せて考えられる設計としました。
プチワークのウォーミングアップ効果もあってか、参加者の方々がフラットな雰囲気で意見交換をしながら、真剣に議論されていたのが印象的でした。

参加者の声
当日はさまざまな業界・職種の方々にご参加いただきました。セッションを通じて得られた気づきや感想の一部をご紹介します。
他業界の方々との交流から刺激を得た
・ ファシリテーターの方の分析の切り口をはじめ、異業種の参加者の新鮮な視点からの気づきが多かった
・ 業種や役職、立場を超えて、普段なかなか関わることがない方々と楽しく対話ができ、非常に刺激になった
・ 産業の枠組みを超えた考え方に触れ、議論ができて非常に有意義だった
未来を考える貴重な機会になった
・ 2035年を想像しながら参加メンバーとのディスカッションや未来人との会話により、新しい気づきが得られた
・ 未来視点で発想することで、プランニングの視野を広げることができた
・ 自社に持ち帰って展開し、未来について議論をする機会をつくりたいと思う
AIを活用したプログラムが面白かった
・ 10年後のニュースの見出しなどの画像生成や未来人との会話など、AIを活用した議論が面白かった
・ バックキャスト手法において、AIをどのように活用しているのか、具体的に体験できてよかった
AIがさらに普及した未来への気づきについて
・ 現在はAIで効率化や合理性が進んでいるが、この先その揺り戻しで不便やズレが生じ、無駄なところにお金をかけるようになり、今とは違う
非合理なところに新しい価値が生まれてくるのではないか
・ 2035年のAI未来人との会話を通じて、AIが考える未来はネット上の情報から導かれるため内容の同質化が想定されるので、我々人間はAIが
学習していないリアルの世界で新しい発想を出すことに価値が出てくると思う
具体的なテーマの議論について
・ (「二季化」をテーマに議論したが、)これから熱帯気候に近づいていくと、早朝や夜の価値が上がり、「夜型」「朝型」という個人のライフスタイル
の個性がより際立っていくことが想定される。最近は24時間営業がなくなってきているが、AIが発達することで「夜型人間」向けのサービスが出
てくるなど、新しいビジネス機会が生まれるのではないか

まとめ
「電通未来曼荼羅」は、クライアントの皆さまとともに「未来への仮説」を量産し、まだ気づいていない事業機会への視野を広げる「キックオフツール」です。
今年のワークショップでは、想定を上回るスピードで進むAIの浸透を踏まえ、AIを活用した画像生成や「電通 未来人ジェネレーター」による「AI未来人」との対話をプログラムに組み込みました。単に未来を予測するだけでなく、AIと共存する時代に「自社として何を大切にするか」「何に取り組むべきか」という意思と価値観を軸に未来を考える体験を、参加者の皆さまにお届けできたと感じています。
ロジカル思考だけではたどり着かない事業機会を創出するだけでなく、未来志向で議論できるようになることで、プロジェクトや組織の立ち上げ時にメンバー全員の目線を揃える効果も働きます。また、「自由な発想で考えてみることを若手に体感してもらう」ための社員向け研修としての活用もおすすめです。
編集メンバーが考える「2035年の社会におけるヒント」を、皆さまの新たなチャレンジに役立てていただけると信じています。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。


