
【未来を見通す新たな視点】「電通未来曼荼羅2025」事業構想ワークショップレポート
2025年2月、電通コンサルティングは電通、電通デジタル、電通総研、電通東日本、電通マクロミルインサイトと共同で「電通未来曼荼羅2025」を新たに提供することを発表しました。この発表に合わせ、2025年3月に電通本社ビルにて「電通未来曼荼羅を活用したバックキャスト型事業構想ワークショップ」を開催しました。今回はその概要をご紹介します。
※本記事は2025年3月に実施したセミナーの内容を元に作成しています。
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大好評の「電通未来曼荼羅ワークショップ」がさらにパワーアップ
例年開催し好評を博している未来曼荼羅を活用した事業構想ワークショップ。今年は過去に開催してきた経験を活かしてパワーアップしたワークショップを展開いたしました。
新たにアップデートした「電通未来曼荼羅2025」を活用し、電通グループ独自のメソッドやさまざまな業界からご参加いただく方々との交流を通じて、未来に向けた革新的なアイデアやビジネスチャンスを模索いただけるワークショップとなっており、「既存の商品・ビジネスの延長のアイデアから抜け出せない」「新しい成長のありかたを模索したい」という悩みを抱えている方々から100名以上の申し込みが集まりました。
「電通未来曼荼羅」について詳しく知りたい方はこちらもチェック
>>中長期未来予測ツール「電通未来曼荼羅」|特徴・活用事例・資料請求
2025年版ワークショップならではのポイント
● 認定ファシリテーター
今年からは各グループに電通グループの中でも電通未来曼荼羅を活用したアイディエーションに優れた「認定ファシリテーター」がサポートに入りながらディスカッション。
「認定ファシリテーター」とは、これまで開催した多くのワークショップにより蓄積したノウハウ・エッセンスをまとめた研修を受け、多様な意見をくみ取りながら未来の生活者起点のチャンスの種を見つける支援をする人材です。
「認定ファシリテーター」による発想しやすい雰囲気づくりと、本質的なインサイトの見出し方をお伝えすることで、自由なアイデア発想を体験いただきました。
●エディトリアルコード
未来への仮説を量産し、まだ気づいていない事業機会への視野を広げる「キックオフツール」にするために、次のようなエディトリアルコードを策定してアップデートしていることが発表されました。
・生活者ひとりひとりの姿を想像する |
ワークショップ前半
ワークショップ前半では、「電通未来曼荼羅」の開発経緯や、実際にプロジェクトでどのように活用しているかの事例紹介がされました。
最新版「電通未来曼荼羅2025」は、2035年までに起こり得るトレンドをまとめた中期未来予測ツールとなっており、時代の変化に合わせて前年度版から27のトレンドテーマを刷新し、全72のトレンドテーマをそれぞれアップデートしています。
近年急速な広がりを見せ、今後のビジネスへの大きな影響が予測される価値観やテクノロジー、社会動向も踏まえ、各トレンドにおける今後の展望や商機について多角的な視点から紹介する「未来へのヒント」においても、最新の知見から得た示唆を盛り込んでいます。
「日本人が買えない日本」「孤独へのケア」「マルチアイディンティティ」等、「電通未来曼荼羅2025」において新たに追加された注目のトレンドテーマが紹介され、参加者のみなさまは興味深い表情で解説を聞いていました。
「電通未来曼荼羅」について詳しく知りたい方はこちらもチェック
>>中長期未来予測ツール「電通未来曼荼羅」|特徴・活用事例・資料請求
ワークショップ後半
後半はグループに分かれて、電通未来曼荼羅を活用した事業構想を実践するグループワークを実施しました。ワークテーマは「2035年の未来の余暇を考える」。レジャー・エンタメを手掛ける企業の新規事業担当者として、未来の余暇活動について発想していくテーマです。
グループワークの流れは以下のようなステップで進みました。
STEP1:気になる未来トピックを選ぶ
STEP2:ヒントにして2035年の生活者の生活や価値観の変化を想像する
STEP3:その生活者の気持ちや願いはどう実現されるか、未来の余暇のアイデアを考える
また、アイディエーションのフレームワークや刺激剤を使用した発想法なども紹介し、電通グループ独自のメソッドを実践しながら体感いただいた他、異なる業種・職種の参加者との取り組みならではのアイデアの融合が見られました。
【2035年の未来の余暇を考える】実際に出た事業アイデア・インサイト例
実際にグループワークで出た事業アイデアとして、グランフルエンサー(シニアインフルエンサー)の台頭を背景とした「80代学童・80代スナック」や、ブレインコンピュータインターフェース技術の発展による「脳内データの貸出・販売・過去の偉人視点の追体験」といった新しい余暇サービスが考案されました。
ワークショップでは発表されなかった中にも「家まで移動してくる家庭菜園」「仕事を1日肩代わりするAIエージェント」「マイクロエクストリームコンテンツ」等、興味深いインサイトやサービスアイデアが見られました。実際の業務とは異なる領域のテーマにおいて、発想の制限を取り払った思考法を体験いただけた様子でした。
また、ワークショップ後は懇親会も開催され、名刺交換やグループを超えた交流・情報交換がされました。
ワークショップ参加者の声
当日はメーカー、メディア、金融等幅広い業界から、様々な部門・ポジションの方にご参加いただきました。ワークショップに参加した方の声をご紹介します。
抱えている課題感・ワークショップ参加の目的
次のような意欲や期待をもって参加いただく方が多数いらっしゃいました。
既存事業への課題/新しい成長に繋げたい
「既存事業の新しい成長のありかたを模索したい」
「現状のビジネスモデルから成長が鈍化している中で、新たなニーズを捉え非連続的な成長に繋げるための種を得たい」
「既存事業の新しい方向性を未来起点でどのように考えて、仮説立てしていくのか参考にしたい」
最新のトレンドを知りたい/アイデアやヒントを得たい
「今後のトレンドを商品に活かすため」
「新規研究開発テーマのアイデアや参考になるようなお話を学びたいです」
「マーケットの潜在ニーズと自社アセットを結びつける事業開発アプローチと、社内の渦を大きくしていく方法のヒントを得たい」
「柔軟に情報をインプットしたい、自分のアンテナだけではなくプロフェッショナルによる分析や視点を学びたい」
異業種との交流に期待する声も
「異業種を含めた多様性の価値観に触れ、多角的に思考する体験を得られることを期待します」
感想とご意見
また、ワークショップ後には次のようなコメントをいただきました。
「学びになった!」「業務に役立つ!」という声
「全体通して多くの学びがあり、他業界の方との交流も刺激的で楽しくあっという間に感じました」
「非常に有意義な時間でした。確信をもって業務を推進できそうです」
「運営、ファシリテーションが素晴らしかった!」という声
「セミナー当日の内容、進行はもちろんですが、事前メールのタイミング、内容、分量、デザインなど全てが心地良く感動しました」
「ファシリテーションが素晴らしく、勉強になりました」
「こんな使い方ができそう!」という声
「ターゲットとするペルソナに目を向け10年後の未来を熟考してから、その企業向けの企画を考えることで、更に芯を食った良い企画を考えることができるなと実感できました」
満足度92%。いち早く活用に動き始める方々も
ワークショップ後のアンケートでは、92%の方から「満足した」という回答をいただきました。ワークショップを通じてご自身の業界、会社における「電通未来曼荼羅2025」の活用方法について、具体的にイメージを膨らませていただけたようです。
「もっとじっくり見たい」「他の事例も知りたい」「購入したい、出版してほしい」といったご要望の他、「具体的な提案をしてほしい」「自身の部署向けに説明してほしい」といった声も寄せられ、いち早く活用に向けて動き始める方々もいらっしゃいました。
まとめ
「電通未来曼荼羅」は、クライアントの皆さまとともに「未来への仮説」を量産し、まだ気づいていない事業機会への視野を広げる「キックオフツール」です。
編集メンバーが考える「2035年の社会におけるヒント」がみなさまの新たなチャレンジにお役立ていただけると信じています。
ロジカル思考だけではたどり着かない事業機会を創出するだけでなく、未来志向で議論できるようになることで、プロジェクトや組織の立ち上げ時にメンバー全員の目線を揃える「デートカウンター効果」が働く他、「自由な発想で考えてみることを若手に体感してもらう」ための社員向け研修等に活用いただくこともおすすめです。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。